2021年04月22日

革財布でスマートな毎日に温もりを。革財布の魅力を余すことなくお伝えします。

いつの時代も人気のある革財布。経年変化を楽しめるのが他の素材にない魅力です。使えば使うほど、ビンテージ感とクラシック感が相性良く表現されてくるのが大きな魅力です。
ただし経年変化を楽しむだけが、革財布の魅力ではありません。この記事では、革財布の魅力からおすすめの革財布までを目いっぱいお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。

革財布が、いつの時代も人気なのはなぜだろう

いつの時代も変わらない魅力を持つ革財布。財布の新調を検討する際に真っ先に思い浮かぶのが革財布と言っても過言ではありません。革財布は財布の代表格ともいえるのではないでしょうか
革財布が時代を超えて人気な理由についてご説明します。

革財布はきちんと手入れ・修理をすれば、一生モノに!

財布に対する考え方は、人それぞれ。そもそも財布を持ちたくない人、いくつかの財布をシーンやその日の気分によって使い分けたい人、何十年も永く使い続けたい人…。挙げればキリがないほどです。
財布を永く使いたいという方には、経年変化を楽しめる革財布は特に魅力的に映るのではないでしょうか。もちろん、素材そのものによって多少左右されますが、基本的に革製品であれば、定期的に手入れ・修理を実施すれば一生モノのアイテムとなるでしょう。
財布のルックスに魅力が出てくることもそうですが、長年の思い出を1つの財布に詰められるってとても素敵なことではないでしょうか。
”永く使う” だからこそ、深い愛着を育めます。

こだわりを丁寧に、最大限発揮するのが革財布

財布を選ぶ際のこだわりもまた人それぞれです。「周囲と一線を画すようなハイブランドの財布しか考えていない」「ブランドよりもデザイン性を重視したい」「○○円程の財布であれば強いこだわりはない」「革の素材にとことんこだわって永く使える財布を手に入れたい」など様々なこだわりがあるかもしれません。
使い手の生活を通じて生まれる小さな傷でも魅力に変えることができるのが革財布です。素材の質、色味、経年変化、傷、それら全ての要素を喧嘩することなく丁寧に最大限発揮できるというのは他の素材との大きな相違点でしょう。
丁寧に扱ってあげれば深みがありながらも、ほんのりと個性が光る、そんなスマートな財布へと変わります。

革財布を購入する際に、目を光らせるべきポイントとは?

財布はコーディネートとの親和性が重要。コーディネートが良くても、財布とマッチしていない場合にはせっかくのコーディネートが台無しになってしまいます。
仕事上の付き合いでクライアントや同僚と食事に行ったときやデート時にレストランのお会計でサっと取り出すその財布。意外と人って、細かいところをよく見ているんです。
何気ない日常の一コマを通じて、印象に大きな影響を与えています。せっかくなら、どのシーンでも魅力が光る革財布を持ち歩きたいところです。
ここでは、革財布を購入する際に目を光らせるべきポイントについて深掘りしていきます。

革の素材

「革の変容(経年変化)を楽しみたい人」もいれば、「なるべく新品な状態の革を楽しみたい人」もいるはずです。自分自身がどのような財布を選びたいのかによって、選ぶべき革は変わります。
~革の変容を楽しみたい人におすすめな革~
①タンニンなめしされた革
タンニンなめしされた革には、タンニンがたっぷりと含まれています。そのため、製品となり買い手の手に渡った後も、タンニンの成分が革表面にじわじわと出てきます。タンニンが空気に触れ酸化することで、革の色の深みが増し、個性が出てくるのです。
※タンニン:渋柿に含まれる渋のを指します。
※なめし:動物の皮を、革として使用できるようにする作業のことです。動物の皮は、そのまま使用すると腐敗する、乾燥して柔軟性がなくなるなどの欠点があり、これら欠点を取り除き製品へと変える作業となります。
②オイルを含んだ革
いわゆるオイルレザーと言われている革です。オイルレザーも、使えば使うほどオイル成分が革表面に出ていくため、きれいな光沢が表れてきます。ツヤが生まれるスピードがとても早いという特徴があります。また、タンニンなめしと比較した際には、水に強い、カビが発生しにくい、温度変化の影響を受けずらいなどの耐久性において大きなメリットがあります。触った際のしっとりとした感触も特徴的です。
③ヌメ革
ヌメ革とは、なめしを終えた後、染色していない状態の革のことを表します。
そのため、染色していない革の変化を楽しむことが可能だ。あまり加工がなされていないので、よく見ると動物が生きていた証拠である、キズやシワが見えます。
~新品同様の革を永く楽しみたい人におすすめな革~
①クロムなめしされた革
クロムなめしされた革は、タンニンなめしされた革と比較して、発色が良いです。衣服などに使用されることが多く、なめした後の革は、白に近くなるため、その後の染色がしやすく、ビビッドなカラーも綺麗に出せます。なるべく永く綺麗なカラーを楽しみたい方におすすめです。
②ソフトレザー
革の加工方法柔らかい質感と、ナチュラルな風合いを自然に演出できるのがソフトレザー。感触が良いにも関わらず、高い耐久性を誇っているため、何かをこぼしたりした際にも、すぐにレザー自体が痛むことがありません。しっかりと手入れをすれば、綺麗な状態を長持ちさせることができます。

職人のこだわりが表れる、コバ

コバとは、革財布の端っこの部分のことです。このコバは革財布の耐久性や見た目のスマートさを左右する重要なポイントになってきます。
「コバが財布の質を決める」といっても過言ではありません。
このコバの処理は簡単な作業ではありません。コバの処理とは、厳密には「コバ磨き(革の断面をヤスリ等で整える)」「コバ塗り(革の断面にコーディング剤を塗る)」「ヘリ返し(財布の過度を内側に追って縫製する手法のことで、その際、コバ磨きやコバ塗りは発生しない)」に分かれており、どの作業も高度な技術や知識が必要とされます。そのため「コバ処理」は職人の最大の腕の見せ所と言えます。
このコバ処理を見極めることが、型崩れしないスマートな財布を手に入れる1つのポイント。「余すところなく、丁寧にコバ処理がされているか?」に目を光らせ、確認するようにするとよいでしょう。
毎日使うものだからこそ、細部までこだわることが大切です。

使い勝手

見た目だけでなく、使い勝手も非常に重要です。日常の中で手に取る機会が多い分、購入時点で妥協した部分が意外と大きなストレスになってしまうことも少ないです。自分のライフスタイルにフィットする、スマートな財布をパートナーにするのがよいでしょう。

革財布ブランド直伝!本革財布の経年変化を楽しむためのヒント

革の素材や持ち主の使い勝手によって、それぞれ違った表情を見せてくれる革。「革が育つ」と表現されるのも納得ですよね。続いて、より綺麗な経年変化を見届けていただくべく、綺麗に経年変化させるコツや使っていく中で意識して頂きたい点をプロがお伝えします!

お迎えのメンテナンスを

新品の革財布を迎える際には、クリームやオイルを塗りこむのがよいでしょう。製品が運ばれ、店頭に並んでいる間、お手入れされていない場合もあります。油分が不足している可能性があるため、しっかりと保湿することが重要です。
※中には、最初のお手入れが不要な革もありますので、詳しくはSMART PEOPLEまでお尋ねください。

雨や水に濡れた時は、十分にいたわってあげる

革にとって水分は天敵です。シミや色落ちを引き起す原因になるからです。そのため、革製品を水から守るため、雨の日には、事前に防水スプレーをかけておくとよいです。
なお、濡れたままの財布を自然乾燥させたり、サラダ油や保湿クリームで代用するなどの対処法はNGです。

保管は、湿気の少ない場所で

革財布を長期保管する際には、湿気の少ない場所に寝かせてあげるのがよいです。保管前に汚れを拭き取るなどのメンテナンスをしっかり行い寝かせましょう
長期保管中でも時折、風に当てケアしてあげるとカビの発生を防止できます。

まとめ

色々なものが簡単に手に入るようになってしまったイマ。
だからこそ、一つのものを永く大切に使っていくことが重要なのではないでしょうか
共に成長できる相棒として革の財布を選ぶのもよいのかもしれません。

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